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千葉県特産の落花生の殻をバイオ炭に再利用 環境配慮型の枕を開発




まくら株式会社(千葉県柏市)は2024年11月15日、千葉県の特産品である落花生の殻を炭化したバイオ炭を使用した枕の販売を開始すると発表しました。本製品は、2015年に国の地域産業資源活用事業の認定を受けて開発された枕の後継モデルで、廃棄されていた落花生の殻をバイオ炭として再活用し、環境負荷を抑えた製品として生まれ変わりました。


バイオ炭は、植物由来の有機物を炭化することで得られる炭素固定素材であり、土壌改良や炭素貯留の観点からも注目されています。落花生の殻をバイオ炭化することで、従来の調湿性やクッション性に加え、消臭・防虫機能が向上しました。また、バイオ炭は多孔質構造を持ち、湿度を調整する働きがあるため、枕の快適性を高める効果が期待されます。


本製品に使用されるバイオ炭は、千葉県八街市の株式会社大地によって炭化加工されています。高温の熱分解炉を用いた炭化処理により、落花生の殻は多孔質で無数の微細な孔を持つバイオ炭へと加工されます。この炭化技術により、枕の消臭・調湿機能が強化されるとともに、長期間にわたり炭素を固定することで二酸化炭素の排出抑制にも貢献しています。


従来、落花生の殻は産業廃棄物として処分されていましたが、バイオ炭として再利用することで、廃棄物削減だけでなく、カーボンニュートラルの実現にも寄与しています。さらに、落花生の収穫から炭化、枕の製造・出荷までを千葉県内で完結させることで、地域資源の有効活用や地産地消を推進し、地域経済の活性化にもつなげています。


バイオ炭を活用したこの枕は、SDGsやカーボンニュートラルの観点からも理にかなった製品であり、環境と快適な睡眠の両立を目指した新しい取り組みとして注目されています。


<参照情報>

捨てられていた落花生の殻を炭にして「枕」に再利用!

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