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はじめに

熱海マリンサービス株式会社(静岡県熱海市、代表:光村智弘)ならびに株式会社未来創造部(静岡県熱海市、代表:枝廣淳子)は、炭を活用した地域資源の循環システムと気候変動対策を一石二鳥で実現する未来製炭事業を進めています。

 

これまで、端材や剪定枝、農作物の残さなどの多くは、燃焼されたり、放置されて微生物によって分解されたりすることで、気候変動をもたらす二酸化炭素の排出源となっていました。本プロジェクトでは、これらの未利用資源を適切な形でバイオ炭(バイオマス資源からつくられた炭)にすることで、地域資源として循環させ、地域循環共生圏の一端を担うことを目指します。

 

バイオ炭はカーボンニュートラルな燃料であるため、化石燃料の代替とすることで、二酸化炭素の排出を抑えられます。また、土の中に埋めることで、土壌を改良するとともに、植物が隔離した二酸化炭素を数百年~数千年貯留することができます。

 

今後排出される二酸化炭素を削減する省エネ・再エネ等の脱炭素施策に加えて、大気中にすでに存在している二酸化炭素を、植物バイオマスを通じて除去・固定化することで、地球の炭素循環のバランスを正す一助となり、気候変動を抑制したいと考えています。

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​製炭炉について

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高槻バイオチャーエネルギー研究所(有限会社紋珠、大阪府高槻市、代表:島田勇巳)の装置を運用、販売しています。同研究所の「密閉一体型BC炭化ユニット」(特許第7152098号」)は、製炭時間も4時間~8時間と短く、炭化プロセスで生じる煙を消煙装置にて二次燃焼させるものです。煙や臭いが出ないため、人家の近くでも問題なく製炭ができます。

 

この「密閉一体型BC炭化ユニット」をより使いやすくするため、クレーン付き4tトラック1台に全てのユニットを積載できるようにした「未来炭化ユニット」を新しく設計し、熱海市笹尻に導入しました。

 

移動可能な炭化ユニットとすることで、炭化したい端材や残さなどがある場所に移動して、その場で製炭することができます。製炭炉の販売、レンタル、出張製炭、委託炭化サービス等を通じて日本に新しい炭文化を広めてまいります。

バイオ炭とは

「バイオ炭」は、植物性の資材を低酸素条件で350度以上に加熱して作られる固形物で、木炭や竹炭などがあります。食物残さや芝などを炭にしたものも「バイオ炭」に含まれます。

 

植物は、光合成によって大気中の二酸化炭素を取り込み有機炭素に換えて生長します。植物をそのままにしておくと、微生物の活動等によって分解され、再び二酸化炭素として大気中に放出されてしまいます。しかし生長した後の木材や竹、不要となった食物残さや芝を、炭化してバイオ炭とすることで、安定的な炭素として固定することができます。

 

「バイオ炭」を土壌に施用すると、炭素を土壌に閉じ込める(炭素貯留)ことになり、大気中への放出を減らすことができます。「バイオ炭」の施用は2019年度より温室効果ガスを吸収する取り組みとして位置づけられ、2020年にはJ-クレジット制度の対象にもなっています。

 

「バイオ炭」は、土壌改良にも効果があることが明らかとなっています。土壌の透水性、保水性、通気性の改善、酸性土壌の中和や細菌類の増殖などにより、植物の生長促します。

 

熱海マリンサービス並びに未来創造部は、バイオ炭の利用法について、土壌改良に加え、様々な用途についても検討していく予定です。

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