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【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニットNo. 4 (2024.04.02)

炭化やバイオ炭、未来炭化ユニット(製炭炉)にご関心を寄せて下さっているみなさま

こんにちは!

少し間が空いてしまいましたが、久しぶりの「炭化ニュースレター」を送ります。

3月15日に、経産省で第6回「カーボンニュートラルの実現に向けたカーボン・クレジットの適切な活用のための環境整備に関する検討会」が開催されました。

上記リンクから、資料や会議の動画を見ることができますが、今回の検討会での議論のポイントの1つは、「現在国際的には、除去・吸収系クレジットの方法論が確立されはじめている。我が国における除去・吸収系クレジットについて、創出及び活用面の取組みとして、どのような方向性が考えられるか」でした。ここでの焦点の1つが「バイオ炭」のクレジット化です。

少しだけ解説すると、一般にカーボン・クレジットとは、「排出量見通し(ベースライン)に対し、実際の排出量が下回った場合、 その差分をMRV(モニタリング・レポート・検証)を経てクレジットとして認証するもの」を指します(経産省の解説より)。

クレジットは大きく、「排出回避/削減」のものと、「固定吸収/貯留」のものに分けられます。再生可能エネルギーの導入や、設備効率の改善、燃料転換、輸送効率改善などによって、「そうでなければもっと出ていたものを減らした・排出を回避した」というものと、植林や森林管理、耕作地管理、沿岸域修復、草地保全などによって、「CO2の吸収・固定化」をしたというものです。バイオ炭は後者の「固定吸収・貯留」になります。

2050年カーボンニュートラルの達成に向けて、世界的には「排出回避/削減」はもちろんですが、それよりも「固定吸収/貯留」の取り組みへの注目が集まっており、クレジット化の方法論の議論も進んでいます。今後、炭素吸収/除去等の取組に由来するクレジットの必要性が高まることが予想されるのですが、現在の日本のJクレジット制度では、炭素除去・吸収等の取組を評価できる方法論がきちんと整備されていません。

現在J―クレジットの方法論としてあるのは、森林系の3方法論及び、農業分野のバイオ炭方法論の計4方法論だけです。

そこで、「J-クレジット制度としても、森林系以外にも炭素吸収・除去系の取組をより積極的に後押しできるよう、規程類・方法論の整備を進める必要がある」という認識で議論が進められているのです。

「バイオ炭の農地施用」に関する方法論はできていますが、

国内ではまだ活用例は少なく、いかに広げていくかが課題です。世界では、農地貯留を対象としたクレジット創出ビジネスを展開するスタートアップが登場していたり、欧州のクレジット認証機関ではバイオ炭のクレジットも続々と発行しています。日本は遅れを取っている状況なのです。

私たち未来創造部でも、自分たちでも炭化事業を進めながら、国内の農業・林業関係者や自治体、地域の方々にも炭化の取り組みを進めてもらいたいと、全国を対象地域とする「未来炭ネットワーク」を立ち上げて行う「バイオ炭の農地施用によるCO2削減事業」を展開していきます。

1月26日には、私たちのプロジェクトのJ-クレジットの制度への登録が承認されました。

J-クレジットの申請は手間も費用もかかります。私たちが製炭をする方々と、炭を農地にまく農家の方々とネットワークをつくって、炭の品質の認証もしながらとりまとめて申請することで、みなさんは手間を掛けずにJ-クレジットに関わることができます。少しでも広がりを作っていきたい!と思っています。ご興味のある方は是非ご連絡ください。

こういった制度や内外の炭化に関わる動向を紹介し、そのあとは実際に製炭炉を使っての製炭をひととおり体験しながら実務を学ぶ3日間の炭化セミナー、次回は5月に開催します。丁寧な解説や質疑応答ができるよう、人数を限定しての開催となります。ご関心のあるみなさんのご参加をお待ちしています。

初日だけ参加し、私の解説を聞いていただき、現場で製炭炉・作業の全体像を知っていただくこともできますので、ぜひどうぞ!

2024年5月13日(月)~15日(水)開催:炭材の準備から炭出しまで~製炭の実務を体験、炭化の温暖化対策としての可能性を知る3日間コース

先日、世界気象機関(WMO)が「2023年が観測史上最も暑い年になった」と発表しました。2023年の世界の平均気温は、産業革命前と同程度とされる1850~1900年の平均より約1.45度高かったとのこと。パリ協定でめざしている「1.5度」に限りなく近づきつつあります。

世界各地で温暖化に伴う異常気象による被害が頻発している中、一刻も早く、これから出すCO2をゼロにするだけでなく、すでに大気中に出てしまったCO2を吸収・貯留していかなくてはなりません。炭化はそのための切り札です。カーボン・クレジットという資金の流れの力も借りつつ、各地での広がりを作っていきたいです。

炭化をめぐるさまざまな情報や取り組みが世界から集まってきています。また次号でもお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

未来炭化ユニット・枝廣淳子

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