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【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニット No. 1 (2023.10.18)


炭化やバイオ炭、未来炭化ユニット(製炭炉)にご関心をお持ちのみなさま こんにちは! 農業系廃棄物の処理をしながら、気候変動対策の切り札になる「炭化(バイオ炭)」への関心と取り組みが世界的に広がっています。この内外の動きを関心のある方々にお届けしたい!と、炭化ニュースレターを始めることにしました。月1回程度、お送りしたいと思っています。 気候変動を止めるためには、「これから出すCO2を実質ゼロまで減らす」だけではなく、「すでに大気中に出てしまったCO2を回収すること」(CDR:Carbon Dioxide Removal)が必要で、さらに、「回収したCO2がふたたび大気中に戻っていかないように固定化する」ことが重要です。 このCO2の固定化の切り札が「炭化」です。バイオマス原料を熱分解することで、炭素密度の高いほぼ結晶質の物質ができます。微生物にも分解できないため、炭素の大部分を土中に何世紀も封じ込めることができます。 間伐材や竹、剪定枝、もみがらや栗のいが、お茶などの木などの農作物の残さなどの地域の「植物性のお困りもの」を炭にする「バイオ炭」の取り組みを未来炭化ユニット(熱海マリンサービス株式会社、株式会社未来創造部)でも進めています。 現在は廃棄物として焼却処分している間伐材や竹、剪定枝、もみがらや栗のいが、お茶などの木などの農作物の残さを炭化することで、廃棄物の処理費も減らせます。同時に、植物が吸収してくれたCO2を固定化して、大気中から除去することで、大気中の炭素循環を整えることができます。“一石二鳥”の取り組みなのです! そして、バイオ炭を農地に施用することで、カーボン・クレジットを創出することもできます。 ここ1~2年ほど、バイオ炭をめぐって世界ではさまざまな動きや展開がでてきています。 つい最近出された155カ国に及ぶバイオ炭のCDRポテンシャルを定量化した研究によると、「バイオ炭は2050年までに毎年最大30億トンの二酸化炭素を相殺でき、これは800基の石炭発電所を停止させるのとほぼ同じ」とのこと。IPCCでもバイオ炭を重要な気候変動対策の1つとして位置付けています。 「北米最大のバイオ炭プラントがカナダで始動、年間75,000トンの炭素を固定化し、認証カーボンクレジットを創出」というビッグな報道記事もあります。 https://financialpost.com/commodities/energy/renewables/north-america-biggest-biochar-plant-canada 米国農務省の研究者たちは、農家がさまざまな種類のバイオ炭を選び、地元の生産者と結びつけるのを助けるための全国的なデータベースを構築しているそうです。米国議会は超党派の支持を得て、同様の研究のための資金を増やす法案(バイオ炭研究ネットワーク法)を審議しているとのこと。 また、バイオ炭の効果や可能性に関する科学的な研究も増えており、今年3月に『Journal of Environmental Quality』誌に発表された研究では、「バイオ炭を使うことで、窒素などの栄養素を地中に留めておくことができ、農業から排出される地球温暖化の原因となる亜酸化窒素をほぼ5分の1に削減できることがわかった」と、CO2以外の温室効果ガスに対する効果も見出されています。 バイオ炭は現在は農地への施用が中心ですが、コンクリートに混ぜて固定化するなど、他の方法論もいろいろ出てきています。バイオ炭のカーボン・クレジットの認証スキームもいろいろ出てきています。 今年の6月に「EUバイオ炭サミット」の初会合がスウェーデンで開催され、来年2月には「北米バイオ炭サミット」が開催の予定など、世界各地で盛り上がりを見せています。バイオ炭(炭化)は、民間も、政府も、研究者も取り組みを進めているホットなテーマなのです。 このような世界からの情報も日本語にして、また日本国内の動きや取り組みも、カーボン・クレジットの動向も含めて、新しい動きをお伝えしていきたいと思います。また、行政の担当者や研究者、取り組んでいる方々へのインタビュー記事なども出していきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに! この 【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニット は出所を明示していただければ、転送・引用などはご自由にどうぞ! また、こういう情報にご関心のある方がいらっしゃったら、こちらから登録いただけたら、次の号からお送りします。 https://www.mirai-biochar.net/mailmag 日本でもバイオ炭(炭化)への関心が高まってきました。私たちが熱海で展開している未来炭化ユニットの視察や見学、意見交換などの要請も増えてきています。また、製炭炉の導入を検討されているところも増えており、「実際の炭化作業を体験したい」、「実地でいろいろ確認・質問したい」という声も増えています。 そこで、11月13~15日に、「炭材の準備から炭出しまで~製炭の実務を体験し、炭化の温暖化対策としての可能性を知る3日間コース」を開催することにしました。 https://www.mirai-biochar.net/post/biochar-seminar2023 炭化とは何か、バイオ炭の可能性、カーボンクレジットの扱い、世界の動向などもまとめてお話しします。そのあとは、実際の製炭炉を使いながら、製炭の実務を体験し、自分たちでバイオ炭が作れるようになっていただくためのコースです。ご関心のある方、ぜひご参加下さい。 詳細やお申し込みはこちらをご覧下さい。関心のあるみなさまのご参加をお待ちしています!  https://www.mirai-biochar.net/post/biochar-seminar2023 ご質問等ありましたら、いつでもお送りください。 biochar@mirai-sozo.work また、こういう情報があるよ、というインプットもお待ちしています。 日本での取り組みを少しでも後押しできたら、と願っています。 未来炭化ユニット・枝廣淳子 **************************************************************** ◇本メールリストへの登録はこちらから https://www.mirai-biochar.net/mailmag ****************************************************************

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