ウエスタン大学、バイオ炭技術でさらに持続可能な未来へ
- nakamorimasashige

- 12 分前
- 読了時間: 2分
カナダのウエスタン大学は2025年11月20日、同大学の研究者が立ち上げたスタートアップ企業ITER Technologies (ITER)のバイオ炭製造技術について紹介しました。ITERが設計した熱分解中に熱を均一に分散させる炉は、均一な物理組成および化学組成によって全く毒素のないバイオ炭を製造することができます。
同社はその技術を商業規模にするため、コロンビアのバイオマス加工設備メーカーJCT Calderasと提携し、「Valentina」という炉を開発しました。改良を重ねたValentinaは、起動時に少量のプロパンを必要とするだけで、その後は自己発電しながら持続的に稼働し、商業規模のバイオ炭を製造できるようになっています。最近の試運転では、外部燃料を必要とせず、3日で405キログラムのバイオ炭を製造しました。
研究チームは、セメントの構造特性の強化など、農業を超えてさまざまな産業におけるバイオ炭の用途の開拓に取り組んでいます。ろ過機能に関しては、ほかの方法では取り除けない特殊な汚染物質の除去に適したバイオ炭を設計できる可能性があります。さらに、リサイクルできないことが問題解決の障害となっている海洋のプラスチック廃棄物に、特別に設計したバイオ炭を加えることにより混合可能な状態にして、回収したプラスチックをすべて新しい製品の生産に活用できる可能性もあります。
ITERは、北米で顧客との話し合いを進めており、オンタリオ州の4カ所でバイオ炭炉が設置される見込みです。研究チームは、今や商業規模で運用されているこの技術に世界の関心が集まる中、科学を原動力とする起業家精神が産業を再形成し、さらに持続可能な未来の構築に役立つ可能性を感じ、なお一層、意欲を高めています。




コメント