バイオ炭の長期施用で作物収量アップ&温室効果ガス削減
- nakamorimasashige

- 11月3日
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中国科学院土壌研究所(ISSCAS)は2025年8月、農業残渣由来のバイオ炭を農地に長期的に施用した場合の効果を明らかにしました。4年以上毎年施用すると、作物収量は平均10.8%増加し、地球温暖化の原因となるメタン排出は13.5%、亜酸化窒素排出は21.4%減少、土壌有機炭素は52.5%増加することが示されました。一度だけの施用でも効果は持続しますが、長期施用であるほど効果は顕著だとしています。
また、農業残渣の70%をバイオ炭に変換して施用すれば、世界の穀物生産量は年間1億9,000万トン増加し、CO2換算で年間約20億トンの削減効果が得られるとも推計されました。バイオ炭生産時の排出(1トン当たり0.25トンCO2)を考慮しても正味約18億トンCO2換算の削減が可能で、世界の化石燃料によるCO2排出量の約4.6%を相殺できるとしています。
<参照情報> バイオ炭の長期使用は持続的に作物の収穫量を増加させ、温室効果ガスの排出を削減することが判明




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