英国の慈善団体Severn Wye Energy Agency、60万ポンドの助成金でバイオ炭生産のプロセスから安価でカーボンネガティブな電力の発電に挑戦
- nakamorimasashige

- 10月28日
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英国の慈善団体Severn Wye Energy Agencyは、ウォリントンにある同団体のバイオ炭工場が、the Ofgem Energy Industry Voluntary Redress Scheme(英国ガス・電力市場局管轄の脆弱なエネルギー消費者の支援団体に資金を提供するスキーム)により60万ポンドの助成金を受けたことを発表しました。その対象となったのは、有機ランキンサイクル(ORC)という熱交換プロセスを用いる高効率の発電設備2基の導入・試用です。この工場は、うまくいけば、英国およびEUで初めて、市場価格よりも安くクリーンな電力を供給することができます。
このプロジェクトのリーダーは、「バイオ炭生産によって生じる熱を利用して、約300世帯分のカーボンネガティブな電力を生み出すことができ、気候変動と燃料不足への対処のどちらにも役立つため、バイオ炭工場がこうしたアプローチを採用する道が開ける」と期待しています。同団体のバイオ炭担当責任者は「このプロジェクトの最初の2年間で、年間2,400トンの炭素を固定する量のバイオ炭を生産できることを確認しており、今回の資金調達によって革新的なORC技術に投資し、同工場の操業は、もう一段階大きく前進することができる」としています。
ORCの設備一式は、2026年春までに導入・作動し、その後間もなく3カ月の試運転を始める予定です。
<参照情報>
Severn Wye Biochar wins £600k to trial production of cheap, carbon-negative electricity




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