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The Next 150、マイクロソフトと炭素除去クレジットの長期契約を締結 メキシコのバイオ炭施設から9万5000トンを供給へ


スイスに拠点を置き、新興市場で低炭素経済への移行を支援するベンチャー企業The Next 150は、2024年3月、米マイクロソフトと6年間のオフテイク契約(長期供給契約)を締結したと発表しました。この契約により、メキシコ・グアナフアト州にある同社初のバイオ炭生産施設「General Biochar Systems」で生成される炭素除去クレジット9万5000トン分を、マイクロソフトが購入します。


The Next 150では、こうした長期契約を通じて、ラテンアメリカ全体でのバイオ炭プロジェクトの拡大と、プロジェクト単位での資金調達の加速を目指しています。マネージング・パートナーのパトリック・アタナシエ・ピネダ氏は、信用力のある買い手との契約が、事業の安定的な成長を後押しすると述べています。


一方、マイクロソフトのエネルギー・炭素除去部門シニアディレクター、ブライアン・マーズ氏は、この取り組みが同社の目標である「2030年までにカーボンネガティブ(carbon negative)を実現する」ことに貢献すると語っています。


The Next 150は2022年末に設立され、設立から1年足らずで同施設を稼働させました。現在、バイオ炭は採石場再生事業や、最大2万3000人の地元農家への土壌改良材として活用されており、作物の収量改善や干ばつ耐性の向上などの効果が期待されています。


<参照情報>

The Next 150 inks 6-year agreement with Microsoft for 95,000 high-quality biochar carbon removal credits

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