世界で初めてカーボンクレジット取引市場を設立し、運営に当たるフィンランドのPuro.earth社は、2022年1月26日、ピューロスタンダード(Puro Standard)のバイオ炭炭素除去方法論2022年版を発表しました。
初版はバイオ炭を用いた炭素除去の計算方法が気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会のガイドラインに導入された2019年5月に発表され、それ以来、バイオ炭プロジェクトを検証し、CO2除去証書(CORC)を発行するために活用されています。
2022年版の主な進歩は、バイオ炭が土壌内でどれだけ長く効果を持続するかを科学的に定量化することで、最低でも100年間の永続性が保証されています。また、さまざまなバイオマス供給源や技術の認証が可能になり、Puro.earthが運営するプラットフォームへのプロジェクト参加の増加が見込まれます。その結果、世界的により多くの炭素が大気から取り除かれることになります。
ピューロスタンダードの原則は初版から変わらず、以下の通りです。
- バイオ炭の製造時にメタンを大気中に放出しないこと。
- バイオマスは持続可能な方法で調達されたものであること。
- プロジェクト専用データと、実験結果を毎年更新すること。
この方法論を活用することで、市場参加者はバイオ炭を用いた炭素除去によって気候変動に貢献し、その成果を収益化できるようになります。
(以上)
元記事URL:
Puro Standard Biochar methodology edition 2022 is out now!
第2版の文書
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