清水建設、埋戻し地盤内に炭素を貯留
- nakamorimasashige
- 5月26日
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清水建設は2024年7月3日、環境配慮型埋戻し地盤材料「SUSMICS-S」(SUstainable + SMI(炭)+ Carbon Storage + Soil cement)を開発、実用化したことを発表しました。セメント系固化材を使用する流動化処理土にバイオ炭を混合することで、バイオ炭に固定された炭素を埋戻し地盤内に貯留できることが特長です。
SUSMICS-Sに使用されているバイオ炭には、木が成長過程で大気中から吸収したCO2が、難分解性の炭素として固定されています。そのため、バイオ炭の混合量を調整することで、バイオ炭に固定されたCO2量がその他の構成材料に起因するCO2排出量を上回る、カーボンネガティブを実現することができます。
例えば、調整泥水1m3に対してセメント系固化材を80kg使用した流動化処理土を想定して、CO2量を考えます。バイオ炭を64kg混合することで、固化材由来の排出量が40kgであるのに対し、バイオ炭による固定量が160kgとなるため、実質120kgのCO2排出削減効果があります。
SUSMICS-Sには品質向上の効果もあり、清水建設は、SUSMICS-Sを活用して品質向上と脱炭素化に努めていくとしています。
<参照情報>
(1) プレスリリース
バイオ炭を活用した環境配慮型埋戻し地盤材料「SUSMICS-S」を開発 ~バイオ炭に固定された炭素を地盤内に貯留、施工品質も向上~
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